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2022年10月

2022.10.24

ランちゃん、今まで有難う。闘病お疲れ様

私は30代半ばの主婦で、夫の両親の家のすぐ近くに住んでいます。

義両親の家には夫とお付き合いして初めてお邪魔したときから、二匹の中型のミックス犬がいました。

メスのほうがキクちゃん、オスのほうが少し若くて、名前をランちゃんといいました。

花を育てるのが好きな義母さんが、特に好きな花の名前からつけた名といいます。

キクちゃんは義母さんのパートナーという感じで、義母さん以外にはさほど愛想をふりまかないマイペースな犬でしたが、ランちゃんはいつまでも少年のような、いつお邪魔しても飛び切りの愛想をふりまいてくれて、私に飛びついて尻尾を振って、歓迎しているかのように顔を舐めてくれる子でした。

そんなランちゃんも今年で17歳、春が来れば18歳と、人間で言えば80歳くらいのおじいさんとなりました。

加齢とともに、心臓病に加えて、膀胱に菌がたまり排尿するときに鋭い痛みを伴う持病を患い、たびたび通院を余儀なくされながらも、相変わらず義両親の家を訪れる人には誰にでも、身体がつらいときも尻尾を振って歓迎してくれる姿が印象的でした。

らんちゃんほど、たくさんの子どもたちに囲まれた犬もそういないように思います。

夫には二人のお姉さんがいて、上のお姉さんには四人、下のお姉さんには三人の子どもがいて、そのどの子が生まれた時にも、ランちゃんは対面して、遊んだり顔を舐めてきました。

私もいつか自分の子どもをランちゃんに挨拶させたいと内心思いつつ、長年にわたる不妊に悩まされていました。

しかしこの一月についに、不妊治療が実って待望の第一子を出産することができました。

ランちゃんに挨拶させたいと思いつつ、初めての育児に奮闘していたある日、母屋から『最近、ランちゃんの調子が良くない』と聞かされました。

それでも、沢山の持病を抱えつつ調子のよいときと悪い時を繰り返しながら、ランちゃんは様子見の状態が何年も続いていたので、今回もそんな感じで、また回復してくれるだろうと思っていました。

ところが、『もう三日も薬も飲まず何も食べてくれない』と言われて、自分も猫を何匹も看取ってきた経験から、今回はもう本当に寿命が近いのかもしれない、とようやく気が付きました。

それからは、ちゃんと息子にランちゃんに挨拶をさせに行き、授乳もランちゃんのいる部屋で、少しでも一緒に過ごせる時間を大切にしました。

一週間、飲まず食わずの日が続いたある日、ミルクを少し舐めて、排泄もして、お義母さんに元気な姿を見せて喜ばせてから、ランちゃんは逝きました。

私や夫、息子、義両親が皆家にいるときを選んでくれたかのような、みんなに愛想をふりまいてくれたランちゃんらしい最期でした。

これからも家族でずっと忘れない、今まで本当に有難う、と何度も語り掛ける時間まで与えてくれて、本当に闘病、番犬業、お疲れ様と心から伝えたいです。

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